越後ギフ

 本来ならすぐに記すべきなのに…。
 小学生の頃、夏休みも終わりに近づいた夜に、「ねぇ、×日の天気何だったけ…」と日記をまとめ書きし、母親にしこたま叱られたことを思い出してしまった。性分というものは年をいくつ経ようと変わらないものなんだなあ…。
 4月20日、5:30に起床した。すぐに炊飯器のスイッチを入れ、コーヒーを落としにかかる。一人ならば外食したりして楽なのだが、調子のよくなってきたパートナーが同行するという。二食分の弁当を用意していこう。
 コーヒーが落ちる頃、パートナーが起きてきた。「調子は?」、「あんまり悪くないよ」…。起きぬけなのに張りのある声に安心する。コーヒーをすすりながら外の様子を伺うと、予報通りに晴れそうだ。
 炊き上がったご飯を二つに分け、稲荷ずしに使う方の下ごしらえにかかる。梅酢とごましおを混ぜてから風を送って冷ます。そして詰めにかかり、程なく六個完成。おにぎりはパートナーの担当で、三種二個ずつだというので鰹節を削っておく。定番の梅・塩昆布・オカカだ。先夜帰宅すると、煮物のいい匂いがした。きょうの弁当のおかずだとかで、牛蒡の牛肉巻きの甘辛煮。味噌に漬けておいた谷中生姜やなんかをパックに詰め、テルモスにコーヒーを満タンにして、7:15過ぎに準備完了。
 R254沿いのセルフのGSが一番安かったので車も満腹にさせる。薄い雲の切れ目から陽射しが覗く中、8:00に大泉から関越に乗る。
 所沢を過ぎると空いてきて、車間に余裕が出てきた。おにぎりを食べながら快調に飛ばす。
 9:00過ぎに赤城のPA着。小休止。110kmを1時間強だからまずまずのペースである。目的地まではあと140km余り、11:00にはポイントに入れそうだ。
 越後川口のSA着が10:30、予定通りである。冷たい飲み物を買い、パートナーがトイレに行く間に建物の裏に回ると、足元から越冬タテハが舞い上がる。給水塔のある高台の方へ歩を進めると、フェンスの外の斜面をダンダラ模様が翔んでいる。いることで安心した。
 併設のICを抜け、予定通りに山本山を目指す。ゲンをかついで、前回最初に姿を見た第二調整池側の斜面に入ることにする。ネットだけを持って畦道を伝ってポイントに着くと、カタクリは状態の良いのが四、五株で、大半が終わりかかっている。15m四方ほどのそのポイントを行き来していると、南斜面を降りてくるギフの姿が見えた。近づいてネットをかざすと寄ってきたから、「そっと」振ってネットインした。状態のいいオスだった。
 車に戻って三角缶とカメラを持ってくる。先ほどの場所を中心に動いていると、道の脇のササの葉上にヘリグロベニカミキリを発見。マクロ域で寄っていくとシャッターを押す寸前に落下。それではということでフィルムケースに入ってもらう。田んぼの南縁にもどると、畦沿いを翔んで来るギフがいる。足場を確認して振ると首尾よくキャッチ。やはりオスで、これも状態は非常にいい。三角缶にしまいながら周りを見ていると、同じコースを大き目の個体が翔んでくる。待っていると、1mほど先にある塩ビの用水パイプに止まった。翅を広げ動く気配がない。ネットの先を摘んでフレームを近づけてもじっとしている。パイプにフレームを当てて刺激して翔ばせ、ネットインした。メスだった。
 この場所はここで切り上げ、道路沿いにテリ飛翔するポイントへ移動する。途中、魚野川に面した斜面から舞い上がって道路を横切って翔ぶ個体が三頭。川を見下ろすコーナーに車を止め、その傍の陽溜まりに陣取る。距離にして10mほど下った道路沿いで追飛するのが見える。ダッシュして二つともネットする。スレと欠けだったのでリリース。
 その後、12:00過ぎに雲がかかるまでに、三頭の追飛などを含めずいぶん多くのギフと遊べた。ヨッシーへのお土産に完品を二つ(どちらもオス)をキープして納竿。
 午後は六日町辺りまで山菜を買いながらのドライブ。途中旧大和町浦佐の県道沿いの斜面にネットマンを二人見つけたので声をかけてみると、姿は見たが採れていないとのことだった。
 山本山のポイントから見えた魚野川の対岸は、地震で崩れた痕がはっきりと見てとれたがギフは健在だった。
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by luehdorf | 2008-04-27 01:01 | チョウなど | Trackback | Comments(8)
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Commented by カトカラおんつぁん at 2008-04-27 20:39 x
野外に出ての採集は、読んでいるほうにも熱が伝わってきますね。出かける前の台所風景が何ともいい感じだと思ったのは私だけ?稲荷やお握りって、車中でも食べられるし、採集のお供には最適かも。食堂で待ちきれない私も
もっぱらコンビニのサンドイッチで済ませる昼食が多いです。ちなみにお握りを握ってもらえた時には、梅干しとごま昆布入りが私の定番です。梅干しもしそが好きです。あんどとせっかくのギフの話にまるで関係ない話題で盛り上がって済みません。宮城では、ヒメギフにさっぱり会えないままシーズンが終わりそうです。既知の産地以外で探しているからで、仕方がないのですが。今日も名取市の南の里山を歩いてきたのですが、しどけ採りになってしまいました。晩酌の肴にタラノメとコゴミとアイコの天ぷらは最高でしたけど。
 奥様の外出できるようになって良かったですね。
Commented by luehdorf at 2008-04-29 00:41 x
カトカラおんつぁん様
おつきあいありがとうございます。
今日は木曽川の流域まで出向きました。以前、車を流していてヒメカンを見つけ、降りてブッシュに入ってみると翔んでたんです。余り広い所ではないんですが、食草が多かったものですから、安心していました。さらに卵塊もざっと20ほど見つけておりましたし…。
今日行ってみたところ、全くの姿見ず。食草は大株になって数も増えていましたが、卵も全く見られず。どこへ消えたものやら…。
その後、R19を北上して、松本と塩尻の境のヒメギフのポイントに入ったのですが、ヤナギの花で吸密するのをひとつ見つけただけでした。(長竿がなくて…) 大阪から来ていた方が、午前中に5、6頭入れたそうですが、午後になった途端、ぱったりと翔ばなくなったと仰ってました。

アイコとシドケ、いいなぁ。東北ならではですよね。我が家は近年、コシアブラにハマってまして、今週末、ギフを摘みながら、合い間にコシアブラを摘んできます。そこのコシアブラはまだ丈が低いので、「ギフ採り目線」で摘むことができるんです。
チョウチョが出てこないときの時間つぶしには最高です。
未知産地のヒメギフ、是非見つけてください。
Commented by nomusan at 2008-05-02 05:58 x
パートナー様、体調よろしそうで何よりです。
早起きしてのお弁当づくり、とってもええ感じです。羨ましい(笑)。

ゆっくりとギフと遊んだ心地よい一日がこちらにも伝わってくるようです。
いつか、フィールドにもご一緒させて頂きたいです。
Commented by カトカラおんつぁん at 2008-05-02 20:17 x
コシアブラねたでもう少し書かせていただきます。山形の小国ではコシアブラが群生している所がありまして、ギフの卵どころどころではなく、コシアブラをめっちゃ取りまくって帰ってきます。てんぷらにしようとしても余ってしまい、お裾分けするしかなくなるんですが、見つけると手をだしてしまいます。斜面に一面に生えているコシアブラの若芽を取りまくる楽しみは格別です。ハリギリも美味しいんですがあまり取られていないようです。山菜ねたでスミマセン。
Commented by luehdorf at 2008-05-02 22:04 x
呑むさん様
ご心配有難うございます。
12日の検査で「マイナス」ならば「仮出所」扱いになるようで、経過観察が3ヶ月おきになるそうです。そして、「執行猶予」の5年が過ぎるとやっと「無罪放免」とか…(笑)。
明朝は車が動きそうにないので未明に発ちます。何か楽しげに準備してました。体調と相関するんですね。
今回は「ハスの挟み揚げ」を作っていこうかと…。それと「だし巻き卵」、これ得意技でして、最近は不精してフライパンでやってますが、きれいに巻けますよ。一度、是非!
明晩は塩尻から、魂を解き放つ前に「侵入」いたします。
Commented by luehdorf at 2008-05-02 22:11 x
カトカラおんつぁん様
いえいえ、「採る」話大好きです。
ハリギリもウコギ科ですよね。タラ、ウドそしてコシアブラ、ウコギ科の植物はホントに偉い!
実は、ハリギリは図鑑では見ているのですが実物が分かりません。ずいぶんと高い木になるようですが、その周辺には実生株があるでしょうから、ぜひ一度見てみたいものです。
そしてまずは天ぷら!ビールを冷やしておいて、熱々に軽く塩を振って…。
今帰ってきて食事を済ませたのですが、ツバが湧いてきましたぁ!(爆)
明日からちょっと信州へ…。
Commented by カトカラおんつぁん at 2008-05-03 17:55 x
ハリギリを無理に覚えなくても、コシアブラのほうが旨味が濃くて美味しいですね。ハリギリは、大木もありますが、雑木林の中にも細く丈が低いのも混じって生えています。タラノキのとげより大きめです。我が家の植木鉢のウスバサイシンが山盛りになっていました。今年は、ヒメギフの卵もまだ全然見つけていないので、この葉っぱが無駄になってしまいそうです。
Commented by luehdorf at 2008-05-06 01:34 x
カトカラおんつぁん様
遅くなりました。
ちょっと遠くまで行っていたものですから。
コシアブラ、見事に採られていましてnullでした。ずいぶんと奥まで入ったのですが、山菜採りの方々のガッツを思い知らされるばかりでした。
チョウチョ採りで、「まぁ、こんなもんで…」と早じまいするボクには山菜採りは無理なのかと感じています。
今月末に、もう1ヵ所の探索をしようかななんて…。
鉄兄いから送られてきたギフ卵がどういうわけか孵化せず(ひょっとすると無精卵かもとのコメントはあったのですが…)、我が家のカンアオイも青々とした葉っぱを繁らせるだけ…。
何とか卵か幼虫を調達しようと焦っています。
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