ルードルフィアフリークとして

 ギフチョウの仲間、いわゆるルードルフィア(Luehdorfia)を初めて手にしたのは、1967年の4月、宮城県の田尻町(現大崎市)、加護坊山でだった。友人のSが、そこでの記録を知っていたのか知らなかったのかは覚えていないが、高校に入学した春、環境が変わったことによるちょっとした昂揚状態で出かけたときの出来事だった。高校を終えるまでの3年間、毎春通ったが、結構数も採れるし「楽なチョウチョ」というイメージだった。だから東京に出てきても、あまりギフには興味がなかった。
 30も目前になった頃、奥多摩で出会った若いチョウ屋に、谷汲(岐阜県)と石神峠(静岡県)の話を聞いた。田舎の感覚で、「まぁ楽なもんさ」と東京発23時何分かの大垣行き鈍行に、自転車を担いで乗り込んだ。そこそこの成果を挙げ、「こんなもんか」と今度は富士川の流域に出かけた。完敗した。大体において、ネットを持った連中が斜面をえっちらおっちらと登っていく意味が分からなかった。だって、宮城のヒメギフは道端をパタパタ翔んでんだから…。そう、後ろに山を控えた田んぼの縁を何で飛ばないんだって思った。色々と調べてみると、山頂占有性を見越して開けた尾根で待つのがいいのだとか…。地形図をもとにロケーションハンティングをした。ここぞと思った場所で見事に成果を挙げたときのことが快感になり、はまった。そして毎年、3月末から6月まで、ギフの姿を追い求めている。
 あれほど採れた郷里のポイントは、スギの間伐もせず伸ばし放題だったため、見事なスギ林に景観を変え、全く姿を見ることができなくなった。地形図を見ると、尾根を伝って東にいった涌谷町域によさそうなところが2,3ある。あと何年やれるか分からないが、チョウ採りの晩年は、宮城のヒメギフをまたネットに入れてみたいものだ。
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by luehdorf | 2006-10-25 00:05 | チョウなど | Trackback | Comments(0)
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