採ることは楽しい

 春のうららかな陽気の中、フゥワリと飛び出してきたギフチョウ。その姿を見つけた瞬間、ボルテージが上がる。黄色と黒のダンダラ模様は、はばたくことでまだ枯葉色の斜面に隠蔽色となって同化する。それをじっと見据えネットを振る。確かな手ごたえを感じたとき、ボクの春が始まる。「振り初め」の儀式である。
 9月になってネットを置くまで休日の山行きは採るためである。だから、「ゴルフやろうよ」なんていう友人達の誘いには全く乗らないできた。ゴルフ場1つでチョウチョの棲み場がどれだけ減ったのか。ゲレンデスキーもやめた。長野の某所で、チョウチョは採るなといいながらゲレンデを拡大した場所を見たからである。ただし、ボクはゴルフをやるなとかスキーをやめろというつもりはない。何を楽しむかというのは個人の好みの問題だからである。堂々と「虫採りが好きで」といっている。
 冬の間、2万5千分の1の地形図を手に、一杯やりながら推理をする。「この辺りにいそうだな」。春になってそこを訪れ、目的が果たせたときの達成感はゴルフでのホールインワンと何ら変わりないと思う。
 ボクは知的ゲームとしてチョウチョ採りを楽しんでいる。
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by luehdorf | 2006-10-11 12:46 | チョウなど | Trackback | Comments(4)
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Commented by デッシー at 2006-10-18 20:18 x
最後に自殺した生徒。限界だったと思う。辛かったと思う。でも同情はしない。今の日本の構図、学生までは甘やかされて、社会人になった途端、あまりにも過酷な労働に投げ出され、辟易する。誰も助けてはくれない。いじめどころではない。誰も助けてくれないんだもん。あまりにも今の学生は楽すぎるし、社会人はきつすぎる。社会人になった途端、だれも味方してくれない。・・・なんか、子供にはひどいことをするな=貴重な虫だけは殺すなって言っているだけの似非環境保護者が日本に沢山いるのも頷けてムカつく。
熱く語ってしまいました。ごめんなさい。
Commented by luehdorf at 2006-10-20 13:12 x
デッシー様へ
 今しがたまでテレビでやってた。メディアってどうして勝手な「正義」を振り回すんだろう? 自分達は長いものに巻かれた弱虫のくせに、自分達より弱いものは徹底的に叩きにくる。ボクだっていつ彼らのいう「加害者」の立場になるとも限らないから、本当に嗅覚を研ぎ澄まさなくては…。
 TV業界には、ジ○○○ズ事務所の怪しい内幕を徹底的に挙げてみろ、吉○の辞めた芸人に対する過酷な仕打ちの真相をきちんと報道しろ…っていいたいよ。視聴率が正義だから、こんなことには全部蓋をしたりオブラートでくるんだり…。
 ハム坊はこんな世の中でも正しい判断ができるよう、強く生きていけるように鍛えよう。
Commented by デッシー at 2006-10-20 22:56 x
「繁殖価」という概念をはじめて聞いたとき、本当に驚いた。いわゆる「小さい魚は逃がせ」理論を信じきっていた。
「いやあ、稚魚は食われる運命。だから卵の数は無数なんだよ。それより卵を持っているメスを殺されるほうが問題なんです。そのなかに親になるものがいるのだから」
衝撃的だった。稚魚をリリースするのがただの情であることを知った。
この国にまだ情はあるのだろうか? ただ慣行的にキャッチ&リリースをしていないだろうか? 

さて、明日は鱗翅学会の例会。出産や独立開業やらで参加するのは6年振り! ネタを仕入れに行ってきます。
Commented by luehdorf at 2006-10-21 08:44 x
いわゆる「子殺し」もそうなんですよね。犬山のモンキーセンターの所長だった杉山幸丸先生が学生だったとき、ハヌマンラングールでボスの交代があると、新ボスは旧ボスの子を皆殺してしまうことを観察し、報告した。みんなが「そんなアホな!」っていったんですが、その後ライオンなどでも同様のことが観察された。
 理由としては、子育ての最中のメスの発情を促す(授乳をやめれば発情する)。エネルギーの無駄を防ぐ(成メスと稚メスのそれまでに消費したエネルギーを比較すれば稚メスに死んでもらう方が得)。
 まさに「繁殖価」なんですよ。
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