人気ブログランキング | 話題のタグを見る

何とも…

そろそろ3時になるので家の中の用事を片づけ、週例会へ向かう準備にかかろうと思った。
緩やかな揺れを感じた。3日ほど前のよりもストロークの短い揺れだった。
「こりゃ、すぐに治まるな…」と軽く考えた。
ところが急に大きなストロークになった。
「まずい!」。直ちに作成していた文書を保存してPCをシャットダウンし、リビングに移動した。ドアを開けた瞬間にガンガンと激しく揺れ始め、何かがきしむ音が聞こえてきた。
半開きにしたドアの戸当たりで身体を支えて見ていると、冷蔵庫と壁の間に置いたすき間家具が揺れとともにせり出してくる。脇のコーヒーメーカーにはサーバーに半分ほどコーヒーが残っていたのだが、揺れとともにそれがあふれ出している。背後のボクの部屋では書棚の本が崩れ落ちてくる音…。「もう治まれよ」と思いながら見つめるしかなかった。
揺れは南北だったので東西向きに置いた食器棚から食器類は飛ばなかったのが幸いだった。和室は薄型TVとペットの写真額が倒れた。リビングでは収納庫が崩れ、ビーパルなどのバックナンバーが飛び出し、飼育係のお気に入りの灰皿が割れた。そしてTVの上に重ねていたVTRテープも崩れ落ちた。一番被害が大きかったのはボクの部屋で、本が飛び出し、その下のザック類の上を滑ってデスクの周辺が足の踏み場もないほどに重なっていた。
TVをつけると大騒ぎになっている。「宮城県北部で震度7…」と…。見ていると我が実家の周辺の町の情報は出てくるが、我が町の情報は全く知ることができない。父親のケータイに電話を入れるもダメ。固定電話も同様。とにかく情報を知るしかないと決め、ボリュームを最大にして後片づけにかかった。
冷蔵庫が20cmほどせり出し、すき間家具はさらにそれよりも10cmほど…。この2つを元通りにして床の掃除。雑巾を洗おうとしたらお湯が出ない。地震センサーが働いてガスがストップしているのだ。片づけるほうが先だと水で済ませる。収納庫のドア(アコーディオン型)が半開きになり、二つ折りの部分に何かが挟まっているのかそれ以上開けるも閉めるもできない。脇から手を突っ込むと、救急箱や小物ケースが落ちてはまっている。それらを取り出し、飛び出した雑誌類を元に戻す。小1時間かかってリビングと和室が終了。
その後自分の部屋に行くと、何ともやる気をなくさせる状況であった。昨年末、ちょっと必要があって出し、そのまま置いてあった標本箱が…。泡を食って本の山から掘り出すと、何ら損傷もなく無事であった。これは嬉しかった。本の片づけは簡単にはできそうもないので、大きなゴミ袋を持ち込んで不要な紙類を仕分ける。結構な量の紙類がたまっていた。そして何とか1列だけ書棚を整理したらもう5時過ぎになっていた。
その間もそしてその後も思い出したように揺れる。実家の固定電話はたった1度だけ呼び出し音になったが誰も出ず。そして固定もケータイもNTTのガイド音声だけが返ってくる。
さて親父たちはどうしているのやら…。

そして分かったことが1つ。
我が住まいは南北方向に長い造りになっている。飼育係によれば、以前、専門家が「どんな状態でも建物は薄い造りの方向に揺れる」と言っていたのだそうだ。
そんなことはない!今回の揺れは厚みのある南北方向に揺れ、その結果、その向きの冷蔵庫がずれ、東西向きに置かれた食器棚の中は何ともなかったのだから…。
by luehdorf | 2011-03-12 01:15 | いろいろ
<< 続けて… なぜ基本が大事なのか… >>