採ることは楽しい

 春のうららかな陽気の中、フゥワリと飛び出してきたギフチョウ。その姿を見つけた瞬間、ボルテージが上がる。黄色と黒のダンダラ模様は、はばたくことでまだ枯葉色の斜面に隠蔽色となって同化する。それをじっと見据えネットを振る。確かな手ごたえを感じたとき、ボクの春が始まる。「振り初め」の儀式である。
 9月になってネットを置くまで休日の山行きは採るためである。だから、「ゴルフやろうよ」なんていう友人達の誘いには全く乗らないできた。ゴルフ場1つでチョウチョの棲み場がどれだけ減ったのか。ゲレンデスキーもやめた。長野の某所で、チョウチョは採るなといいながらゲレンデを拡大した場所を見たからである。ただし、ボクはゴルフをやるなとかスキーをやめろというつもりはない。何を楽しむかというのは個人の好みの問題だからである。堂々と「虫採りが好きで」といっている。
 冬の間、2万5千分の1の地形図を手に、一杯やりながら推理をする。「この辺りにいそうだな」。春になってそこを訪れ、目的が果たせたときの達成感はゴルフでのホールインワンと何ら変わりないと思う。
 ボクは知的ゲームとしてチョウチョ採りを楽しんでいる。
[PR]
# by luehdorf | 2006-10-11 12:46 | チョウなど | Trackback | Comments(4)

お初に…

 1964年10月10日、今日と同じように良く晴れた土曜日だった。体育館のマットの上を転がっていた午後、「始まるぞ!」と声がかかり、ボクらは視聴覚教室に走った。台の上に乗せられた大きな木の箱の観音開きの戸が開けられると、初めて見るカラーテレビがあった。スイッチが入れられ、ほどなく鮮やかな映像が映し出された。
 東京オリンピック開幕。
 42年前のこの祭典は、ボクの生き方に大きな影響を与えてきた。だから今日、自分の思いのたけをつづる場を設けようと決めた。時には素面で、そして時には酔眼で、色々なことを書き記していく。チョウチョに関しては「採り屋」の観点から、上っ面だけの「自然保護論」に噛みつくことが多くなろうが、それに対する批判は先刻承知。どんな意見も受け止める覚悟である。
 銀塩の一眼レフしか持たぬ身ゆえ、映像の貼り付けなどはこれから追々考えていくつもりで、とりあえずの発車ということで、ご挨拶がてら…。
[PR]
# by luehdorf | 2006-10-10 19:52 | Trackback | Comments(0)