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オレンジ不発…

先月末、鉄兄ィから連絡があり、仕事の後に出向いた。
「やっぱりクモツキを飼育したいんだけどどうにかならないかなぁ?」。
10年ほど前に過労から眼をやり、また体力的にも不安を覚えている鉄兄ィは、フィールドへ出るのを控えて飼育に血道をあげている。
自らのネットワークを駆使して、ダレがこんなのを持ってるの?と思えるような産地のモノを飼っている。そして自分のところの食草のキャパシティを超えると、こちらにおコボレが回ってくる。と言うよりも、『コボス』ことを念頭において入手しているようなのである。今回は、まだ来ていないが、まぁGの仲間のひとつ(日本海の向こうのヤツ)の打診があった。
そんな話があればこちらも動かざるを得ない。手近なところで入笠を目指した。R158で釜トンネルの手前の梓川沿いなら確実な所があるけれど、飼育係同道での日帰りはちと辛いからである。(まぁ、ここは、来年以降、夜立ちでの強行軍あるいは1泊2日で行かなければならない所ではある)
入笠はこのところ「マイカー規制」がかかっている。調べてみると、GWの前から土日と祝祭日、7月以降は8月末まで毎日である。これが富士見からのメインルートでのことなのである。
そこで青柳から入った。この金沢林道、高遠あるいはR152方面からの林道とぶつかるまでダート道なのである。しかし、以前、GWの末期に下ってきたときに、ヒメギフがブワッと湧いてきてしばらく遊んだ記憶がある。今回は違った。T字路を左折して頂上へ向かおうとすると、ナビシートの飼育係が「ヒメギフじゃない?」と左を指差す。そう、車の前を道路右の伐採地の方へ翔ぶヒメギフが…。路肩に車を寄せて飛び出すと、カラマツの疎林の中へ元気にはばたきながら消えていった。
でも当初の目的は『オレンジ』なのだからとにかく上を目指す。そしてゲートの前に着くと、2年前と同じ看板が…。帰宅していろいろ調べてみると、相当にひどい崩落であったらしく、現在のところ、歩いて通過するしかないのだとか…。とすれば回り込んで旧長谷村(現伊那市)側からアプローチするしかない。日曜日だから工事は休んでいるはずで、行ける所まで車で突っ込み、そこから歩くことも考えたが、飼育係からストップがかかって断念。遅めのヒメギフ探索にシフトした。
まずは牧場の北門まで戻り、その脇の斜面に入った。いつも下から吹き上がってくるので、斜面を下ってサイシンを探す。傾斜が急になって両足だけでは支えられなくなる辺りまで下がるもなし。もっと下なのか。そこから30mほど下は枯れ沢になっていたが…。
登り返すと、道路に出る辺りに翔ぶものが見える。「あぁ、いる…」と駆け上がってネットをかぶせると、大分スレたオスだった。リリースすると、驚いたように斜面を下っていき、枯れ草色の中で静止して日向ぼっこを始めた。1時間弱粘るもこの1頭だけ…。
場所を変え、初めに目撃した地点に戻って周辺を探索。最近盛んに伐採をかけている所のようで、ずいぶんと開けている。作業路に沿って下りながらサイシンを探すが見当たらない。発生地は別の所なのか?まぁ、ここも来年のGW後半にでももう一度…。

行きのダートコースの途中にカモシカが立っていた。車に驚いて斜面に駆け上がってこちらを見ている。
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これはサルオガセの成長途上か?
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帰途、いつものように立ち寄った温浴施設での帰り際、ロビーで立ち番をしているオネェちゃんが大騒ぎをしていた。ハチが入ってきたと言うのである。
この時期でしかも夜だから、そんな大騒ぎをすることでもないと思って見てみると、ハチなんかではなくカミキリ。
ほうきを持ってこさせて叩き落すとキマダラカミキリ。「もらっちゃうよ」と言って手づかみして携帯灰皿に放り込もうとしたら「刺されますよ」と…。「だからぁ、ハチじゃなくてカミキリムシ」と言って顔を上げると、事務室との境の扉の所で若いニィちゃんが顔色を変えている。「えっ?K君もムシがダメなの?」と聞くと、情けない顔をして「ダメなんです」。
「何があったって、お客さんをそっちのけにして自分たちがパニくっちゃダメでしょ?」と言うと、恥ずかしそうに頷いたものだった。
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by luehdorf | 2012-05-29 00:25 | チョウなど | Trackback | Comments(17)

一関市釣山公園

東北本線一ノ関駅の西方、1km足らずのところに釣山がある。標高100mにも満たないのだが、かつてはヒメギフの記録もあり、頂上でテリ飛翔をするオオムラサキにはネットが届かず悔しい思いをした。
今はどうなっているのかは分からないが、当時、ボクのよく使っていた入り口から登り始めると、程なく頂上方面と山腹を巻く遊歩道の分岐になった。
頂上方面に行く道の右側には、戦前に作られたプールが、使われることもなく大きな水溜りになっていて、ギンヤンマなどのトンボと闘うのに最適な場所だった。また、分岐の所にはネムが1本生えていて、花の季節にはアゲハ類が吸蜜に来るのだが、これも当時の竿では届かないものだから、指をくわえて見つめるばかりだった。
遊歩道は道脇に小さな水路が沿っていて、これがクロ、オナガ、カラスなどのアゲハ類の蝶道になっていた。よく座り込んで待ったのが、南が開けて太陽が射し込む所だった。それよりも奥に入った神社の辺りで、同級の女のコの兄ちゃんがアオスジアゲハを採った。松島まで行って採ったことはあったが、まさか一関で採れるとは思わなかったから、地方紙にデカデカと載ったのを見てうらやましかった。そのコに、兄ちゃんにいろいろ教えてもらいたいと頼んだら、教えてやるからおいでとのことだった。さぁてと思っていたら、高校の理科実験室で何をいたずらしたのか爆発事故を起こし、指を飛ばしてしまった。これは中央紙の地方版に載った。それでしばらく入院加療が必要とのことで、結局話が聞けないまま、年度末に親の転勤で転校していった。
遊歩道のマイポイントからは1軒の家が見えた。子供心に「あんな所と下を行ったり来たりするのは大変だろうなぁ…」と思っていた。
’74だったろうか、思わぬところでこの家と再会した。音楽関係の月刊誌をパラパラめくっていると、『NSP天野君の生家』とキャプションがついて写真が載っていたのである。「あれ?あそこだぁ…」。
とすれば、磐井川の河原までは遊歩道に下りてきて北へ4~500m。 ♪こんな河原の夕暮れ時に呼び出したりして…♪って、あそこだったのか。

呑むさんの『耶馬溪にて』のオナガアゲハ画像を見て、こんなことを思い出してしまった。

そして

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by luehdorf | 2012-05-19 23:39 | いろいろ | Trackback | Comments(11)

甲州ヒメギフ

ヒメギフチョウ、宮城の実家からほど近いところで初めて採ったのが’67だった。
今はリンゴ農家をやっているSと、高校に進学したという昂揚感から、何のあてもなく自転車を走らせてたどり着いたらそこで翔んでいたのだった。
驚きもあったが、「こんなにもあっさりと採れるものなの?」という感が拭い去れなかった。そんな訳でヒメギフはたやすいという思いがあり、この30年余りはギフ一辺倒になっていた。
しかし世の情勢は“ギフ採り”には何とも愉快でない状況になってきてしまった。そして、あぁじゃ、こぉじゃとうるさく言われるのも気に食わないものだから、この数年は松本近辺でヒメギフと遊ぶのが常になった。
先日、長野からの帰りに思った。「甲州のヒメギフはまだ手をつけていない…」。
増富、櫛形山など有名どころの名は一応知ってはいたが、他はどうなんだろう?以前にどこやらで、「甲州のヒメギフは標高1000ンm以上の林道が…」とかいうのを見たことがあり、地図を見てみた。
合点したことが一つ。旧牧丘町から西、増富にかけては2000mクラスの山(金峰山など2500m超)を挟んだ北側が長野県。特に牧丘の北の川上村はヒメギフの濃厚な産地ではないか。ならば山の南側のこちらにだってベタにいてもよさそうなもんだ。
とりあえずは増富の東の木賊峠に東、すなわち甲府側からアプローチしてみようと思った次第。

結論を先に述べると、結果はnull。しかし、木賊峠の手前の観音峠への道すがら、地元のチョウ屋と思しき7、8人の集団がネットを拡げていて、話を聞くと「まだ出ている」と…。そして上述の「…標高1000ンm以上の林道…」説を確認すると、「ああ、それは言えるかも…」と…。
来春以降の楽しみがひとつ増えた。
さらに、越冬のキベリタテハを大分見かけた。切通しの陽当たりのよい斜面のある所はもちろん、大菩薩や入笠で“当たり場所”だった「橋」でテリを張るのも3ヶ所ほどで…。
昇仙峡の奥の“奇岩”の景色が気に入った飼育係が「また来ようよ」って言ってるから、キベリの盛期に出向こうかと思っている。

実は今回、不精をして地図でのルート確認をしっかりとせず、ナビを利用しようとした。これが失敗の元で、“おまかせ”にしたら、やたらと高速に誘導したがる。それに逆らって“リルート”を繰り返していたら、こんどは轍はあるものの道の真ん中には丈の高い草が生えている(明らかに1年近くは車が通っていない)道へ誘導しようとする。そんな道には助手席の飼育係が難色を示す(当然か…)から、そこもナビを無視して別ルートへ…。
そんなことを繰り返しているうちに“リングワンデリング”をしてしまい、結局一度下へ降りるはめに…。この時間ロスが1時間半ほど、これが痛かった。帰宅して地図を確認すると、すべてナビの指示を無視していれば最短で木賊峠に着いていたようなのである。
それを話すと、「今まで機械に頼らずにやってきてうまくいってたんだから、今までどおりにやればいいってことなの…」と飼育係に諭された。下調べは綿密にやらなくては…。

ということで、撮ったのは…。

初狩PA(下り)からの富士山。今の季節にしてはすごくきれいに見えた。
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こんな風にスミレもきれいに咲いてました。(上ってきたヒメギフが日向ぼっこするには好適と思える場所で…)
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(どうも近いのはピンがうまく合わない。老眼鏡が必要か…?)

入笠ではこんなヤナギで吸蜜してたっけ…。
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木賊峠から望む富士山。
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帰りに下っていたらいきなり八ヶ岳が見えました。
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by luehdorf | 2012-05-15 01:11 | チョウなど | Trackback | Comments(6)