「ほっ」と。キャンペーン

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宵っ張り…

最近でこそ明るい時間にいろいろとやれるようになったが、元来は完璧な夜型。
とにかく周りが明るかったらまるで集中できないので、受験勉強も深夜放送を聴きながら、手元だけに光を当ててやっていた。
ボクが聴いていたのはニッポン放送で、深夜1時からは当然『オールナイトニッポン』であった。(これ、公式には’67年10月に放送開始となっているが、’66年10月ではないか? 転校のためにまるで習わなかった“江戸時代”を苦労した記憶に、大好きだったパーソナリティ、常木健夫さんの声がハマっているから…)
その前の時間帯に聴いていたのは、『フレッシュイン東芝 ヤング・ヤング・ヤング』と『荒木一郎の星に唄おう』で、前者のDJは亡くなったマエタケこと前田武彦さん。一般から曲を募り、最優秀になったのが「今日も夢見る」だった。葉書を送れば楽譜つきの葉書をくれるというのでもらった。これより20年ほど後、仕事場の後輩でフォークやGSの好きなT君に、「こんなのあるんだけど…」って見せたら、「欲しいですけどガマンします。マニアに売れば絶対に葉書の値段の500倍以上(もらったときはまだ葉書が5円)になるはずです」と…。あれからさらに20年以上経っている。果たして今はどれくらいになってるんだろう。

この曲を歌った万里村後れいとタイムセラーズ、まだお元気に活動なさっているとか…。
後者は後々にいろいろと物議を醸すことをおやりになった荒木さんが、おとなしめに語り、そして曲をかける番組。テーマ曲だったのかなぁ、「梅の実」がすごく印象に残っている。楽譜起こしにハマッたとき、記憶を元にして作ったのがあるのだが、今聴いてみるとイントロがちと違っていた。

’69年になり、これらの裏で東北放送が独自の番組を立ち上げた。その中で、よせばいいのにリクエストでのランキングをやり始めた。
何せローカル局である。いたずら好きの高校生の餌食になった。どうも端緒は我が高校の仲間たちのようで、組織票(40枚も葉書を出せば1位になっちゃう)で校歌をランキング入りさせた。最初は「残念ですが音源がないのでかけられません」とかやっていたが、やがてベスト5が県内の高校の校歌になってしまってあえなくランキング自体が消滅した。
その末期に、“伊賀の影丸”という名前で、「昨今のF高校の学力低下は、校歌をランキング入りさせるために夜な夜な葉書ばかり書いている暇なやつらが多いことが原因…」とか書いて投稿したら、即読み上げられた。翌日、同じクラスの陸上部のEに、「ハッシー、昨夜のアレお前だろ」と…。「よく分かったな」と言うと、クラスノートに書き込むボクの文章のタッチと同じだと。さすが“文転”して正解になったヤツである。
最近は全く深夜のラジオを聴かなくなった。パーソナリティのラインナップを見るまでもなく、ゆったりと音楽を楽しむ番組ではなくなっているようだから…。
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by luehdorf | 2012-03-23 02:32 | 酔っ払い | Trackback | Comments(12)

人為と天然の境界は…

朝のニュースで、小笠原諸島のヤギの駆除の話をやっていた。
あそこのヤギは移入されたもので、野生化して、世界自然遺産に登録された『固有の生態系』に影響を及ぼすほど増えてしまったから、それの保護のために駆除しているのだとか…。父島の近くの弟島(無人)は何とかすべて駆除することができ、今度は父島で大作戦を展開すると…。
ヤギにすればはなはだ迷惑なことであろう。ご先祖様がヒトの勝手で連れてこられ、世話が面倒になって野に放たれ、幸いに捕食者がいないので個体数を増やして自由を謳歌していただけなのだから…。それでも彼らに、こいつは小笠原固有種だから喰っちゃダメ、あっちはどこにでもあるヤツだからOKみたいな知恵があればいいのだろうが、まぁ無理な話。
しかし人為移入だからといって敵視するのはいかがなものか?
確か、慶良間諸島に分布するケラマジカも人為移入だったはずである。移入による隔離で、本土のシカと形態的な差異が生じて“亜種”になっていたのでは…。
そしてこのシカ、天然記念物に指定されている。何で?
形態の差異は本土産に比べて体が小さいということだったろうか。まぁ放熱の関係で、高緯度地域に棲むヤツは体が大きくなり、低緯度地域に棲むヤツは体が小さくなるという、『ベルクマンの規則』の具現例でしょ。
3~400年経ってちょっと形態に差が生じると、「人為」が「天然」に変わってしまうって不思議なことだ。
小笠原のヤギと慶良間のシカ、どちらも人為移入なのに、一方は駆除される運命にあり、他方は「天然記念物」として保護される。この天と地ほどもある扱いの違いには首を傾げざるを得ない。
誰がどのようにしてその線引きをするのか?
また、ニュースでは「貴重な小笠原の自然…」というようなフレーズを使っていたが、何が貴重なのか判然としない。少ないから?珍しいから? じゃぁ、逆に普遍的な種は貴重ではないから何にもしなくてもいいってことなのか。
地球の大きな変化すら事前に知ることもできない人間の、勝手な思い込みで自然を支配しようとするのは浅はかなことだと断ずるのは暴論だろうか…。

そうだ、ヤギと同じように敵視されているグリーンアノール。これもハエ取り紙みたいなのを仕掛けられて、捕まえられている。何でも原産地のアメリカ南部では絶滅が危惧されているのだそうだ。生け捕りにしてアメリカに送り、原産地での復活ってのはいいアイディアでは…。

今日はこれ。

確か、フォークルが「やぎさんゆうびん」を歌っていたはずだと思って検索したけれどヒットしない。それで同じ草食の哺乳類だから…。
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by luehdorf | 2012-03-03 01:33 | いろいろ | Trackback | Comments(5)

工業暗化は…?

昨年の秋ごろ、ちょっと考えていて「おや?」と思った。『工業暗化』についてである。
これイギリスの工業地帯で、工場から排出される煤煙で樹皮が黒ずんできたために、オオシモフリエダシャクの白いタイプが目立って、天敵に捕食される機会が増え、代わりに突然変異型である黒いタイプが、隠蔽効果で捕食機会が少ないので個体数が増えてきた、というもので、方向性選択と呼ばれる自然選択の一類型として例示されている。
では、工業が衰退したり、排出ガスの浄化などが推進され、樹皮を黒くする要因がなくなってきたらどうなるのか?
当然、雨などによって黒ずみの原因が除かれ、白っぽさを生んでいた地衣類も再生してくるのではないか。そうすると、今度は黒いタイプの生存に不利になってくるはずである。とすれば選択の方向は今度は白へ傾いていくのだろうか?と思ったのである。そして、白と黒を行ったりきたりする、まるでオセロのような変遷を「進化」と呼べるのだろうかと。
いろいろと調べてみたら、池田さんの近著にあった。
やはり、環境の浄化によって最近は白いタイプが増えているのだと…。さらには黒いタイプは突然変異などではなく、幼虫が黒い餌を食ったことによる生理的な変化なのだと言う説も出ているとも。
また、福岡伸一氏の本(だったかな?)には、教科書などに載っている黒いのと白いのが写っているあの写真は、実際にはピン刺しの標本を置いた、いわゆる「やらせ」なのだとまで…。
ん~ん、やっぱりこれは「進化」とは言えない。単に環境の変化に対応した個体変異の大きさの揺らぎでしかないのではないか。
C.ダーウィンの『自然選択説』からもう150年が過ぎた。そろそろこれを「淘汰」する説が現れてもいいと思う。

今日はこの曲。

「月影のナポリ」なんかでスマッシュヒットを出していた森山さんの、復活の曲と言えるのかな。
オオシモフリエダシャクの白色型、そして西の方でのモンシロチョウ初見へのエールとして…。
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by luehdorf | 2012-03-02 00:01 | チョウなど | Trackback | Comments(2)

南岸低気圧

絶え間なく降る雪を見て、上京した年を思い出した。
あのときは確か3月4日、学科試験の2日目だった。
3月の東京でこんなに降るのかよ、と思いつつ電車に乗り、新宿の中央改札で小田急に乗ってしまった。
窓の外の景色が前日と違う。?と思って停車駅の表示を見ると『下北沢』。知らないよこんな駅…。間違いに気づき、慌てて飛び降りて反対側のホームに来た上りに乗り換えた。
新宿の改札で駅員に事情を話し、そのまま通過させてもらって京王線にダッシュした。
自動改札の現在なら、小田急の改札に切符を投入したときにはじかれたのだろうが、当時は駅員がパンチを使っていた頃だから、乗り換え切符のチェックも結構いい加減だったのだろう。
下車駅からもダッシュして試験場に着くと、開始から5分経っていた。正門前では「あの頃」のことであるから、院生や4年生が警備に立っていた(オリンピックチャンピオンの加藤さんもいたから驚いた)。「すみません。新宿で電車を乗り間違えて遅れてしまいました」と受験票を出しながら言うと、一人の方が、「大丈夫だ。一緒に来い」と言って教室までついてきてくれた。その方が小さくドアをノックし、監督官に事情を伝えてくれて入室を許された。
問題用紙を渡されて落ち着いたけれど、結構動揺したなぁ。
この2日後が実技の初日。グラウンドにはまだ雪が所々残っていた。
最初が陸上のハイジャンプ。助走路はアンツーカーの保護のためかむしろが敷いてあった。それが濡れているので踏み切りの際に足が滑る。そして着地点は砂場で、これも濡れて砂が硬くなっている。試験官は「無理はしないでいいぞ」と言ってくれたのに、周りはずいぶんと一生懸命にやってたっけ…。
実はこのとき、こちらはヒドイ二日酔いだった。前日に学科が終わったら、寮の先輩たちが「合格祝いだぁ!」と…。
電気ポットで燗をした日本酒そしてサントリーのレッドの大瓶。初めて呑むのだからペースなんか分からない。注がれるままに呑み、気づいたらベッドに寝かされていた。
朝、「時間だぞ」と声をかけられて起きると、周りがゆがんで見える。「大丈夫か?」と言われても「ダメです」とは言えない。着替えの入ったバッグを肩にかけて電車に乗った。
順番を待つ間、中学、高校と一緒だったSがやってきた。「おはよう」と言うと、「お前、何?すごく酒臭いぞ」。そうか、道理で自分の周囲にあまり人がいなかったはずだ。訳を話すと、「お前ネェ、まだ試験があるんです、って断らなきゃ」。「だよなぁ」と言いつつ、それができる性格じゃないと心の中で思っていた。
とにかく、バーが歪んで見えてどう跳べばいいのかも分からない。「無理するな」の試験官の言葉に従い、1本だけ跳んで、「終わります」と宣言した。走るのと投げるのもあったのだが、雪のせいでグラウンド状態が悪いから、1種目でいいとなったのもラッキーだった。
このときの呑み方が幸い(?)だったのか、入学すると、先輩たちからは何かにつけてお誘いがあった。だから南岸低気圧はすぐにお酒と結びついてしまう。

今日はこの曲。

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by luehdorf | 2012-03-01 01:05 | いろいろ | Trackback | Comments(9)