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科学って…

今回の地震の後、TVを見ていたら、地震学者と言われる方々が「想定外の…」と口になさっていた。また、福島原発の事故の後にも、記者会見での東電の担当者は「(津波の大きさが)想定外で…」と…。
そうすると、彼らの「科学」での想定ってのはどの範囲なの?という疑問が湧いてくる。少なくとも、過去に最大であったものは「想定」に入れるべきではないのかと思うのだが…。
地震に関して言えば、確か最大規模は’61のチリ地震、これM9.5だったのではなかろうか?今回の規模は初めM8.8とはじき出したのを、その後M9.0と訂正した、ってことは過去最大ではないのだから、それが「想定外」ということは過去のデータを無視して「予測」を立てていたことになる。それでいいの?
数学の問題で言えば、きちんと示された定義域を自分で勝手に変えて解答したのと同じことになるのではなかろうか?当然、不正解…。
東電はたちが悪いとしかいいようがない。1000年以上前の、今回と震源域の似た大地震、「貞観地震」クラスの地震に対する備えが必要だとアドバイスされていたのだがそれを無視したと…。
かったるい口調で会見に出てる副社長、「専門家の意見を聞いたらまず大丈夫だと…」。ちょっと待て、アドバイスしたのだって地震の専門家だ。テメェに都合のいい意見だけ採用して手抜きしようとしたってことだよそれは…。挙句は放射線レベルを「1万倍程度…」と…。「程度」っていう言い方は、2倍とか3倍なら分かるけど、1万倍の尻尾として使うには適切ではないだろう。
何か当事者意識が希薄なような感がしてならない。

ちと方向がずれた。
そもそも科学は「未来予測」なんかに使えるものではないのだと思う。
コンピューターが発達して、複雑な演算をそれに任せられるようになったから、短時間でもってデータを引っ張り出せるという点ではすばらしい。しかし、そのデータを引っ張り出すために放り込む「設定値」(東電の人が言っていた「パラメータ」ってこれのことでしょ)が、恣意的に「想定内」のものにされていたら、決してまともな結果は出てこないはずである。
そのまともでない数値でああだこうだ言われたって、屁のつっかい棒にもなりゃしない。
結局知らされたのは「自然」のとてつもなく大きなエネルギー…。浴槽の中、手のひらでお湯をガンと持ち上げたって縁を越えるような波は起こせない。海底の岩盤のはね返りの力の大きさにただただ瞠目するだけ…。
半日後の空のご機嫌だってきちんと分からないんだから、何年後に大きな地震が来る、なんてことは到底分かりっこないんだ。
地震予知にずいぶんとお金を使ってるみたいだけど、もう少し謙虚になって、予知のための今年の予算はみんな災害復興に回すといいのではなかろうか。
自然の営みは人智を超えたところにあるんだなぁ。
今回のことで、C.ダーウィンに「自然選択説」をパクられた、あのアルフレッド・ラッセル・ウォーレスが、晩年、スピリチュアリズムに傾倒していったのは、「科学の限界」を悟ったからなのではないのか?と思え、「ウォーレスさん、ダメだよそっち方面に行っちゃ…」と言っていたのだが、少しばかり気持ちが分かるような気がしてきて…。
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by luehdorf | 2011-03-29 00:32 | いろいろ | Trackback | Comments(7)

ご心配をおかけいたしました…

18時過ぎ、父のケータイから連絡が入り、親戚も含めみな大丈夫とのことでした。
電気と水道がまだ完全でないとのことで、電波が乱れて時折不鮮明ではありましたが元気な声が聞けました。
地区の役員を仰せつかっている弟ともども、ご近所の手助けに忙しく、自分の家の始末ができないとも…。
よかったです。

また16時過ぎ、カトカラおんつぁん様からもお元気であるとのメールが届きました。
某SNSのトピに気づかずに、メッセージ欄で安否を問うメールを送っておいたものへの返信です。

とにかく元気であるとの声、そしてメールで一安心です。

ご心配戴き本当に有難うございました。
厚く御礼申し上げます。
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by luehdorf | 2011-03-15 19:07 | いろいろ | Trackback | Comments(6)

続けて…

沿岸部の悲惨な状況を目の当たりにさせられ、何ともやるせない気持ちになっている。
自然というものはこんなにも脅威的なものだったんだ。

TVの隅に映し出される地名に親戚や知り合いの顔がオーバーラップしてくる。
東松島、一番仲の良かった従兄のとこだ…。塩釜、魚市場から500mくらいしか離れていない所に住む叔父と叔母は難を逃れただろうか…。七ヶ浜、カト様の後輩のチョウ屋Kの一家は…。
何とか無事でいてほしいと祈るだけ…。

12日午前に、高校の後輩からメールが入り、「自分のところ(彼の実家は奥羽山脈の山麓寄り)は大丈夫だった。先輩は連絡がとれてますか?」と…。「全くダメ」と返信すると、東北電力本社に勤める同期生がつかまったとかで、大崎市の情報を知り得る範囲で知らせてくれた。
それによると「市街地半壊。ライフライン断絶。陸路が封鎖」というものだった。

じりじりとした思いでネットを巡っていると、今朝になって引っかかったのが、ご主人が北浦(ボクの実家のあるところ)出身の主婦のブログ。
地元の人の“twitter”での報告を貼ってくれていて、それを読むと美里町の被害はそれほど大きくないようなのだ。
いくらか希望が出てきた。ライフラインさえ復旧すれば連絡もつくだろう。親父は退職後に民生委員を任されていたから、この非常時、自分の年齢も省みずに周囲の人たちへの世話焼きをやってるのだろうと推測し、納得している。

駆けつけることのできる日は…。
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by luehdorf | 2011-03-14 12:54 | いろいろ | Trackback | Comments(4)

何とも…

そろそろ3時になるので家の中の用事を片づけ、週例会へ向かう準備にかかろうと思った。
緩やかな揺れを感じた。3日ほど前のよりもストロークの短い揺れだった。
「こりゃ、すぐに治まるな…」と軽く考えた。
ところが急に大きなストロークになった。
「まずい!」。直ちに作成していた文書を保存してPCをシャットダウンし、リビングに移動した。ドアを開けた瞬間にガンガンと激しく揺れ始め、何かがきしむ音が聞こえてきた。
半開きにしたドアの戸当たりで身体を支えて見ていると、冷蔵庫と壁の間に置いたすき間家具が揺れとともにせり出してくる。脇のコーヒーメーカーにはサーバーに半分ほどコーヒーが残っていたのだが、揺れとともにそれがあふれ出している。背後のボクの部屋では書棚の本が崩れ落ちてくる音…。「もう治まれよ」と思いながら見つめるしかなかった。
揺れは南北だったので東西向きに置いた食器棚から食器類は飛ばなかったのが幸いだった。和室は薄型TVとペットの写真額が倒れた。リビングでは収納庫が崩れ、ビーパルなどのバックナンバーが飛び出し、飼育係のお気に入りの灰皿が割れた。そしてTVの上に重ねていたVTRテープも崩れ落ちた。一番被害が大きかったのはボクの部屋で、本が飛び出し、その下のザック類の上を滑ってデスクの周辺が足の踏み場もないほどに重なっていた。
TVをつけると大騒ぎになっている。「宮城県北部で震度7…」と…。見ていると我が実家の周辺の町の情報は出てくるが、我が町の情報は全く知ることができない。父親のケータイに電話を入れるもダメ。固定電話も同様。とにかく情報を知るしかないと決め、ボリュームを最大にして後片づけにかかった。
冷蔵庫が20cmほどせり出し、すき間家具はさらにそれよりも10cmほど…。この2つを元通りにして床の掃除。雑巾を洗おうとしたらお湯が出ない。地震センサーが働いてガスがストップしているのだ。片づけるほうが先だと水で済ませる。収納庫のドア(アコーディオン型)が半開きになり、二つ折りの部分に何かが挟まっているのかそれ以上開けるも閉めるもできない。脇から手を突っ込むと、救急箱や小物ケースが落ちてはまっている。それらを取り出し、飛び出した雑誌類を元に戻す。小1時間かかってリビングと和室が終了。
その後自分の部屋に行くと、何ともやる気をなくさせる状況であった。昨年末、ちょっと必要があって出し、そのまま置いてあった標本箱が…。泡を食って本の山から掘り出すと、何ら損傷もなく無事であった。これは嬉しかった。本の片づけは簡単にはできそうもないので、大きなゴミ袋を持ち込んで不要な紙類を仕分ける。結構な量の紙類がたまっていた。そして何とか1列だけ書棚を整理したらもう5時過ぎになっていた。
その間もそしてその後も思い出したように揺れる。実家の固定電話はたった1度だけ呼び出し音になったが誰も出ず。そして固定もケータイもNTTのガイド音声だけが返ってくる。
さて親父たちはどうしているのやら…。

そして分かったことが1つ。
我が住まいは南北方向に長い造りになっている。飼育係によれば、以前、専門家が「どんな状態でも建物は薄い造りの方向に揺れる」と言っていたのだそうだ。
そんなことはない!今回の揺れは厚みのある南北方向に揺れ、その結果、その向きの冷蔵庫がずれ、東西向きに置かれた食器棚の中は何ともなかったのだから…。
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by luehdorf | 2011-03-12 01:15 | いろいろ | Trackback | Comments(6)

なぜ基本が大事なのか…

大学に入って鉄棒の練習をしているとき、思わぬことを指摘された。順手の車輪に「悪いクセ」があるというのだ。
支持から倒立にあげて下りてくるときに足先が遅れている、すなわちおなかが出て反った状態になっているというのだ。これだと真下で力が抜けず、振り上がって行くときにもやはりおなかが先に行くことになり、車輪の流れがスムーズでなくなってしまうのだと…。
中学・高校ときちんとした指導者がいない状態で、目で見たものをそのままマネし、形だけ同じようになっていれば「できた!できた!」と喜んでいた結果である。
一番の基本であるスイング(ただぶら下がって振るだけ…)の練習から始めた。そして車輪も真下での抜きを意識し、1回だけ足先から振り上がれるようになることを繰り返した。練習を始めるときには青空だったのに、ふと気づくと逆さになった足先の向こうに星が見えて驚いたこともあった。
こうして2ヵ月半、ようやくきちんとした車輪ができるようになった。そうすると他の技へつなぐことなどがとても楽になり、それまでなかなかできなかったのはすべて車輪が悪いためであったと理解できた。
この経験が「基本」を学ぶことの大切さを教えてくれた。そして練習には「下手になる練習」があるのだということも…。
基本からの流れを守らないとどんどん下手になる。そして下手になった状態でそれを繰り返すと下手が固定されてしまう。その修正には下手になるまでに要した時間の2倍、いやそれ以上の時間が必要になってくる。
このことは運動のみならず勉強にだっていえると思っている。「できない」というヤツの大半が「きちんとした方法でやってない」のだ。そうできない元凶が「マークシート方式」にあるのではなかろうか。単に答えを出すことに腐心し、筋道だった思考をさせないから…。
数学を例にとると、「何たら公式」とやらを丸暗記する。そして問題を見たときにどれを使うのか?ってことだけを考え、何を要求されているのかということにすら目がいかない。
よく言っていることなのだが、公式は道具である。でも道具はその使い方をよく知って初めて道具の用をなすのだと…。そして道具があれば何でもできると思うのは、有名な料理人と同じ包丁を持ったから彼と同じように刺身がひけるって言うのと同じだと…。
大事なことは公式を覚えることではなく、それがどうやって導かれたのかということを自分の手でなぞってみることだと思う。だから高校生に対しては、それまでに教科書で太字で示された公式類を自分で証明してみろと言う。それを繰り返していけば実は「自然に」それらが身についていくのである。そしてその過程はそのまま様々な問題の解答の過程と同じなのだから…。
出刃包丁でキャベツの千切りをやるような無謀な突っ走りはやめ、常に基本に立ち返る姿勢を持つことが大事であると思う。
めちゃくちゃな「我流」で身につけた体操だが、その矯正過程でものすごく大切なことを教えてくれたのだと思え、ある意味でとてもよかった。
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by luehdorf | 2011-03-06 03:05 | いろいろ | Trackback | Comments(12)

原理だよ…

話題になっている京大文系の数学入試問題をネットから拾って解いてみた。
ずいぶん簡単になったものである。大問5つの最後の問題だけがちょいと難しいが、あとはみんな教科書レベルのヤツじゃないか。

1番の(1)、余弦定理は使うけど、BDの長さを求めるのはこれ、中学レベルだよ。かつての中2の「相似」の分野で扱っていて、高校入試の図形では頻繁に使われたもの。あとは3辺の長さが分かってるんだから、∠Bの余弦(cos)を求めれば終わり。(∠A=2θとおいて、倍角(数Ⅱの範囲になるけど…)を利用してもいける)
1番の(2)、数えて終わった。そもそも「場合の数」で出てくるPやらCやらってのは、数え方の一般性を示したもの。この問題のように有限個なら1つ1つ数えて何ら問題はないはずなのだ。「1から9までの数から2つとって小さい方をx…」ってことは、xは1から8までの8通り。x=1ならもう片方は2~9の8通り。x=2なら3~9の7通り、…、x=8なら9だけの1通り。とり出しを2回やるんだったら、この場合の数は、8×8+7×7+6×6+…+1×1で終わり。こいつを分子にし、分母は9個のものから2つとる場合だから、9×8÷2=36を2回ってことで、36×36。
2番、1つ「ベクトルOAとベクトルBCが垂直」っていう条件があったから、内積をとってみたら、ベクトルOA,OBとベクトルOA、OCの内積がイコールになった。その結果OB=OCなんだから、2辺とその間の角が等しいことになり、三角形OABと三角形OACが合同ってことだから、ACの長さがABに等しいことが判明。これで四面体の4辺の長さが全部分かったから、それを構成する三角形のどこか1つの内角の余弦が求められ、OA、OB、OCのベクトルの2つずつの内積が決まる。Hが平面ABC上にあることを2つの文字を用いて表してやって(ベクトルABとACが1次独立だから…)、OHがベクトルAB、ACに垂直、すなわちこれらのベクトルとの内積=0、ってやってやれば、2つの文字の連立方程式が出てきて解決。
3番、微分法の方程式・不等式への応用の「定数分離型」の典型パターン。2つのグラフの交点(=共有点)だから、2式を連立させて xの多項式=a の形にし、左辺のグラフを描いてx軸に平行な直線 y=a を上下に動かすだけ…。
4番、条件の3つ目の式の絶対値がx=±2を境界にするから、1つ目の式と絡めると2次関数のグラフは1本で足りる。そうすれば放物線と直線で囲まれた部分の面積に帰結するから終わり。
ちょっとできるコなら「1/6公式」を使って、1/6×3/4{2/3-(-2)}^3=1/8×324/27=64/27、ってやってあっさりなはず。
5番の(1)、「各位が1または2であるn桁の数…」、n個の桁が1または2なんだから総数は2のn乗個(重複順列、すなわち一の位が2通り、十の位が2通り、……、nの位が2通り、これらが「同時に」だから、2をn回かけてやればいい。教科書で「積の法則」として言われていることは、簡単に言えば「続けて起こることあるいは同時に起こることは、それぞれの場合をかけ算すると求められるよ」ってこと。「ある事象がm回起こり、そのそれぞれに対してもう1つの事象がn回…」なんて解説、小学生に分かるわけがない。でも中学入試で「場合の数」は出てくる。彼らにそれを理解させるにはこういった簡単な「言い換え」が必要だった)。
各位が1または2なんだから、1も2も2のn乗の半分、すなわち2の(n-1)乗個出てくることは明らか。後はn桁全部が1である数(これって初項1、公比10の等比数列の初項から第n項までの和)を求め、1と2が2の(n-1)乗個出てくるよっていうのとの積を求めればいい。
(2)、コイツが骨っぽかった。「各桁が0または1また2であるn桁以下の整数」、そうかぁ~!00123は実際は3桁なんだけど、上位2桁が0である5桁の整数なんだ、って気づいたら何とかなった。
あとは常用対数を使ってはさみうち!

1番から4番までは、文系といっても京都を受ける気のあるヤツだったら完答しなくっちゃぁ。
配点を見るとこれだけで8割、十分に合格圏内だもん。
報道を見ると1番からネットに飛ばしている。まるで基本、そして原理ができていないってことでしょ。
難しい問題が「できた」からってそいつが「分かっている」とは限らない。でも「分かってる」ヤツは時間がかかっても「できる」んだ。
原理がどうなってるんだっけ?ってことを常に念頭におくことが必要で、教室の黒板や数学専門の月刊誌なんかに出てくる「エレガントな解答」に憧れるだけじゃ力なんてつきっこない。
運動で大切なのは基礎体力であるのと同様、勉強だって「基礎体力」が必要なんだ。

今回の君、まだ若いんだからきちんと「悔い改め」、今一度「基礎体力」をつけるトレーニングをしてごらん。
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by luehdorf | 2011-03-04 03:15 | いろいろ | Trackback | Comments(8)

クリスマス・イブ…

12月24日、週例会の帰途、”toto”に寄ってしまった。お客が誰もいなかったからである。
「今日はヒマそうで…」と言うと、「皆さんイブだからどこかで楽しくやってらっしゃるみたいで…」と…。「じゃぁ、静かな誕生日を過ごせそう」。「えっ、今日なんですか?」。「そう…」。「ボクは明後日なんですよ」。「クリスマス・ブイってやつですね」……。
タンカレーのロックで始めてゆっくりと飲んでいた。3杯目にケーブル・グラムを頼んだ。これ、まぁウィスキーのフィズで、基本のレシピはウイスキーとレモンジュースにシロップを少し加えてシェークし、氷の入ったタンブラーに入れてソーダを注ぐ、と言うのだが、以前、池袋のショットバーで「バーボンベースのカクテルを…」と頼んだら、レモンの代わりにグレープフルーツを使って、「ケーブル・グラムの変形ですけど…」と出してくれた。これがなかなかにいけるので、「変形」の方を初めて行ったときにお願いしたのだった。
冷蔵庫からグレープフルーツを取り出し、包丁を構えながらマスターが言った。
「高校のときなんですけど、生物の先生に『ソロモンの指環』って言う本を読まされたんですよ」。「あぁ、ローレンツのね。結構面白かったでしょ」と答えながら、アンテナに引っかかりを感じた。
マスターがこの沿線に実家のあることは聞いていた。そこで、「ひょっとして、都立Bの出身?」と聞くと、「えぇそうですけど、分かりますか?」と…。「じゃぁ、その生物の先生ってI さんでしょ」。グレープフルーツを絞る手が止まってビックリした顔になった。
「何でそんなことが分かるんですか?」。それには答えずに「さっきウサギって言ってたでしょ? じゃぁ卒業のときにI さん、Kに異動したよね…」と追い討ちをかけた。
「何で、何で…」と慌てている。人の慌てる姿って面白いものだから、タンカレーをすすりながらニヤニヤと時間を稼いだ。

そして種明かし。
実は、ボクはI さんの息子さんとつながりがあり、よく父親の話を聞いていた。『ソロモンの指環』の話も、ボクがこれを手にしているのを見て、「ウチの親父、Bの生物の夏の課題で生徒に読ませてるんです」と…。そしてこの息子が「丙午」の世代、ウサギとは入学と卒業の関係にあり、息子がB志望だったものだから、入学を機会に以前から誘いのあったKへ異動したという経緯があったのである。
この息子、大学生のときにバイク事故(いわゆる「右直」で、しかも友人が割れたメーターを操作したものだから本人の過失がゼロという信じられない結果に…)で3週間あまり意識不明になるということがあった。そのときには真っ先にボクのところへI 先生から連絡があり、「ひょっとすると助からないかもしれないから、何とか心臓の動いているうちに見に来てくれないか」と言われ、ICUにまで入ったことがあった。
結局、意識は戻り、頭の方の後遺症はなく、大腿部の粉砕骨折と左の薬指・小指の機能障害を残しただけで社会復帰できた。笑えるのは、小指が完全につぶれ、医者は切断を勧めたらしいのだが、居合わせた友人たちが、「先生、この顔で小指がなかったら、この先コイツはその方面の人間と間違えられます。動かなくっても残してやってください」と懇願したのだと…。そのうちの一人と飲んだときに聞かされて、ボクは激しく同意したものだった。
そんな話をしたら、「いやぁ、世間ってホントに狭いもんですネェ…」と落ち着きを取り戻し、うまいケーブルグラムを作ってくれた。
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by luehdorf | 2011-03-01 00:27 | 酔っ払い | Trackback | Comments(6)