「ほっ」と。キャンペーン

<   2009年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧

「チョウ屋羽化…」の記録(19.Apr.2009)

文章での記録に続けて、ちょっと写真でも…。

アッキー、初ギフをゲット!
e0100711_1135337.jpg


スレてるのでリリースしました。by タカ (もう翔んじゃってるしぃ~ by 陰の声)
(左の真ん中辺りなのですが、矢印はどう入れれば…(汗))
e0100711_1141353.jpg


鉄塔ポイントで…
e0100711_11413497.jpg


Rで3人同時ゲット!
e0100711_11441329.jpg


成虫の証拠写真を…とお借りしてデジカメに初挑戦。撮影モードの設定などがあることを知らず、見事に明るい部分が飛んでしまいました(恥)。
真面目にデジカメの導入を思案中…。
e0100711_11475389.jpg


ジェロが来ていた(見てはいないけど)出雲崎の道の駅にて…。
左から、アッキー・パパ、デッシー、アッキー、ルーそしてタカ
(皆様の了解(というより要求)の下、ぼかしや目線を入れずに掲載しました)

e0100711_1152620.jpg


大人いやオヤジはヘロヘロにはならずとも結構疲れてましたが、やっぱ子どもは元気だ!
出雲崎の浜で、「まだ明るいから餌を買ってきて釣りしようよ…」だって…。
そりゃ、釣竿も5、6本積んでるけど…。
[PR]
by luehdorf | 2009-04-20 11:39 | チョウなど | Trackback | Comments(16)

チョウ屋羽化…

 「捕ったぁ~!」、柔らかな春の陽射しを浴び、満面に喜びを浮かべてかざした薄緑のネットの中には、紛れもなくギフチョウが踊っていた。午前9時50分過ぎ、若いチョウ屋の羽化の瞬間だった。
 それよりも5時間ほど前、待ち合わせの場所で顔を合わせたときの少年、アッキーの顔色は、期待よりも不安や緊張が勝っていて、決してよいものとはいえなかった。1ヵ月半ほど前の、あの入試の朝だって、引きつった感じではあったけど笑みを浮かべていたのに…。
 昨年来、地形図を精査して決めたKというポイントに着いたのは9時半少し前だった。20分ほど前までお茶を飲んでいたアッキー・パパの実家からすぐのところである。車を降りてタバコに火をつけながら、中学時代、この下の同級生の家に遊びに来たと述懐している。
 2日前、急遽同行の連絡があった助っ人デッシーは、カーブを1つ下った伐採地の方へ行ってみるという。登りのスペシャリストであるから、下っていって登り返すことを苦にしない。ボクはそれがいやだから先の峠方面へ進むことにした。アッキーと弟のタカが着いてくる。T字路になった峠の東側に鉄塔があった。その根元に張りつき、「あっ、チョウチョ!」とスジグロチョウに勝負を挑むタカを見ていると、アッキーの脇に1つ飛び出してきた。「出た! 左」というと、キョロキョロするのだが見えない様子だ。無理もない、初めてでしかもフラッシュする黄と黒は茶色がかって枯れ草に同化してしまうから…。やっと認識して駆け出したが杉林の中のブッシュに入られた。少し遅れてアッキー・パパがやってきた。「どうですか?」。「今、1つ飛び出しました」。「やっぱりいますか…」…。そんな会話をしてタカの方へ歩むパパの前にフワァ~っと舞うものが…。パパの反応は早かった。「そいつです」といったボクの声に、右手のネットを軽く振って、目の高さに浮いたやつを捕らえた。アッキーとタカがダッシュしてきた。1週間以上も前に出始めたというので不安だったのだが、まだスレてもいないオスだった。三角缶に獲物を収めると兄弟はまたそれぞれの場所に散った。1つ捕れたことで大人には安堵感が生まれ、タバコに火をつけてのんびりしていると携帯が鳴る。下に行ったデッシーが捕れたというのだ。兄弟が駆け出した。
 一服を終えて車のところに戻ってみると、3人が顔をつき合わせている。デッシーの獲物は大きなオスだった。デッシーの報告を聞いていると、車の後ろの広場に飛び出してきた。ボクとデッシーの声が同時に飛ぶ。ネットをかざして駆け込んだアッキーが、日向ぼっこの場所を探すように低く舞う個体に上からかぶせた。「ネットの裾を持ち上げて!」、デッシーが叫ぶ。慌てて指示通りにし、翔び上がったところで口をひねった。「やったね!」、みんなの声が響く。アッキーの顔面には屈託のない笑みが広がった。
 退屈させることのない頻度でチョウチョはやってくる。峠でぶらぶらするボクとアッキー・パパ。再び伐採地の方へ下りていった3人から報告が入る。タカがメスを捕ったのだと…。楽しそうにじゃれあいながら戻ってきた3人。デッシーの言によれば、タカは、追いかけていって転びそうになり、その後ろ方向へ回ったメスを「返しネット」で入れたのだと言う。「スゴイじゃん、そんな技を身につけたの?」とほめるボクに、照れ笑いをするタカ。「じゃぁ、タカもチョウチョ採りにハマっちゃうかな?」と聞くと、大きくうなずいた
 2時間ほど経ち、慣れてきた子どもたちから「腹減ったぁ!」と…。そりゃそうだ。来る途中のSAではまともに食べてなかったのだから…。やっぱり緊張していたのか。
 山を下って、アッキー一家が帰郷したときによく行くというラーメン屋へ…。食事をしながら、午後は予定通りにもう1つ目をつけていたRに行こうと決める。
 Rは、以前にボクが入ったCと尾根をはさんだ南側で、Cとつながっているはずだと推理したからだ。ところがRにあるお寺の私有地だからだろうか、手書きの「進入禁止」の看板が道々に並ぶ。それなら反対側をということで入れそうな林道の表示にある地名をアッキー・パパに聞くと、山を越えた向こうの集落の名前だという。ままよと入り込んだ。ピークに着いて「よっしゃぁ!」と叫んだ。道幅がちょっと広くなったところであっちこっちと翔んでいる。転げるように車から降り立ったアッキーとタカは猛ダッシュしている。「捕った!」の声が響く中、大人3人はネットを置いて食後の散歩を…。道端にコシノカンアオイの新葉を見つけたのでデッシーを呼ぶ。アッキー・パパは「これが幼虫の餌ですか?」と…。メスの気持ちになって、とか言いながら葉っぱをめくっていたデッシーが「産んでます!」と叫ぶ。おいしそうな真新しい緑の葉の裏には10個の「真珠」が並んでいた。アッキー・パパが「卵が見つかったよ!」と声をかけると、兄弟はえらい勢いで戻ってきた。しかしこの連中は疲れないのか?ほんの2、30mとはいえ、さっきから何度ダッシュを繰り返してるんだ。「すごい!他もあるかなぁ?」、2人はネット置いて葉っぱめくりを始める。まずタカが「あったぁ!」と…。弟に先を越されたアッキーが5分ほど後に「あったぁ!」…。
 3時前、アッキー・パパとボク、どちらからともなく「そろそろ帰りますか」。パパはチョウチョを採りながらいろいろなことを体験でき、すごくいいものだと言ってくれた。そして、「うまく採れりゃ当然酒がうまいし、採れなくたってその反省のために飲めるし、いいこと尽くめですね」と笑った。
 帰りの車中、高揚状態の2人はハシャギっ放しだった。「メスはオレしか採ってないもん」、前の日まで「オレはどうせ採れないから…」と臆していたタカの強気の発言である。カーボンの如意棒とネットを貸してやることにした。そしてがんばって中学に入ったらアッキーと同じように新品のプレゼントの約束もした。
 思いもかけず2人目のチョウ屋も羽化した。
[PR]
by luehdorf | 2009-04-20 10:52 | チョウなど | Trackback | Comments(10)

山火事も遷移の条件?

 トマトの栽培法のところだけ読んで放り出していた、「Be Pal」4月号を改めて読み直していたら面白い記事を見つけた。
 アメリカの国立公園局は、国立公園内で発生した山火事を、人為的に生じたもの以外は放置することにしたのだと…。もちろん、人家などの近くの場合は消すのだそうだが…。
 1916年に局が発足してから、山火事を消し続けたことによって生態系が破壊されたことが、調査研究によって明らかになったから、というのがその理由らしい。
 つまり、長い年月の自然界の歩みには、「火事」によるリセットも含まれているというのだ。目からウロコだった。
 昨今、環境の保全とやらのムーヴメントが盛んに行われている。ボクは「特定の種」の保存のために「狭いエリア」を人為的に残すのは、長い目で見たら逆にその種にとって不利なことが生じるのではないか?(以前に書いた「仮説・絶滅のメカニズム」)という観点に立っているから、少し引き気味に構えてきた。さらに、自然は「変わっていく」のが自然なのであって、「今のまま」にずっと存在するのはかえって「不自然」なことだとも考えている。
 確かにクレメンツの「遷移説」によれば、植物群系は「極相」に達して安定するという。しかしこの安定は「エネルギー収支」の観点からであり、収入に当たる光合成の総量と支出に当たる呼吸量の差は限りなく0に近くなり、外見上は年々歳々全く変化しないように見える。でもその中では年老いた樹木が枯死して倒れたあとをめぐる、若木たちの凄絶な競争などがあるのだ。だから、安定した状況の中でも、変化を求める「何か」が内包され、少しずつ蓄積されていくのではないか。それが飽和状態に達したときに山火事が生じ、「さぁ、やり直そうぜ!」って…。
 アメリカの国立公園はやたら広いから、時にはわざと火を放つこともあるのだという。まぁ、狭い日本ではちと無理なことだろうけれど…。
 この試みから感じることは、自然は自然のままに、という観点だ。やはり、地球の単なる一構成員である「ヒト」がコントロールできる「自然」なんて、そのうちのほんのちょっとの部分だけなんだろうな。
[PR]
by luehdorf | 2009-04-05 00:27 | チョウなど | Trackback | Comments(25)