「ほっ」と。キャンペーン

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秋…

 世紀末の話題で喧しかった年の春、タバコを一服しながら、「あ~ぁ、こんな日に『ギフ』を採りにいけないなんて…」と嘆息すると、斜向かいの席にいたヨッシーが、「ねぇ、房総の『ルーミス』のポイントを…」と話しかけてきた。「えっ、ヨッシーもチョウ屋?」と問い返すと、旭川の奥さんの実家に帰ったときにオオイチに出会って再燃した「復活組」であるという。自分で行ったことはないのだが知ってる場所があることを伝え、翌週に地図を持ってくることでその日の話は終わった。
 これよりも半年余り前、T教授からの「怪しい」誘いの電話があった。この方、「一種一箱」を標榜しており、飼育も半端じゃなくおやりになる。そのために山へ行けないもんだから、折に触れては電話があり、「何か採れてますか?」となる。静岡・芝川のギフから採卵し、蛹化させた蛹も20ほど献上させられた。まぁ、また珍しいのをいっぱい出したから「どうだ!」ってな自慢話だろうと出向くと、真新しいドイツ箱を抱えてニコニコと、「ルーミスですよ。全部採集品ですけど」と見せびらかす。その他、庭のミカンについた幼虫から出したクロアゲハの無尾型などが出てきて、話が一段落した。「そうだ、お茶でも…」と彼が中座したものだから、ルーミスの標本箱を手にとって、ラベルを見てみた。「○川市×生」の地名が読み取れた。そこへ戻ってきた教授は、「ダメだよ!5万円なんだからね」。仲良しの「有名な」方から5万円で買い取った産地情報なのだという。でもほんのちょっとの盗み見で産地は分かった。
 帰宅して道路地図を当たり、見当をつけた場所の地形図を手に入れた。仔細に見てみると、ゴルフ場があって、その奥に聞いたことのある地名を発見した。「これだ!」。この情報を翌週にヨッシーに流した。
 暑い夏が終わった頃、ヨッシーが小さな三角紙を3つ取り出して言った。「昨日行った。バッチリ、ピンポイント!」。嬉しそうに笑っていた。電車を乗り継ぎ、駅からポイントの往復はタクシーを奮発したと言う。お土産にもらった初めてのルーミスはとってもきれいだった。
 その後、ヨッシーからは様々なリクエストがあり、知ってる限りのポイント情報をマップつきで流したが、みんなうまくいったものだから、週1度の仕事場での顔合わせの際は、中年オヤジのチョウ談義となる。周りの若い衆も、初めこそ「何なのこの2人?」っていう感じだったが、最近は「こんなの見たんですが?」とか質問してくる。それをオヤジ2人があれこれと聞いて、「~だろうね」となる。昨年は「ツマグロヒョウモン」のことで大いに盛り上がった。そこで出たのが我が「ツマグロ人為北上説・園芸店編」で、M君は翌日の日曜日にホームセンターに行き、園芸コーナーのスミレ類のポットに群がるツマグロを確認して、「いやぁ、卓見ですね!」。
 休みが合わないため、一緒の採集行はしていない。「いずれのんびりと…」が我々の口癖となっている。
 そう、今年もルーミスのシーズンだ。 
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by luehdorf | 2007-08-31 13:19 | チョウなど | Trackback | Comments(20)