入笠山に風力発電?
ボクの30年来のフィールドである長野県の入笠山に、風力発電施設を60基も設置する計画があるのだとかで、地元の山の会や環境を考える会などが反対の運動を起こしている。計画案を見てみると、稜線伝いに高さ100mの「大型扇風機」みたいなのがずらっと並ぶようだ。こんなことを自然を大切にする長野県がどうして認めるのか? 伊那の市議会にはぜひとも反対の決議をしてもらいたいものである。もしそうでなければ、何らかの利権が絡んでると疑われても仕方ないのではないかとさえ思われる。
大体、風力発電や太陽光発電は石油を使わないから、温暖化ガス(と言われている)であるCO2を出さないので環境に優しいとか言われているがホントにそうなんだろうか。CO2が地球温暖化の原因であると仮定して、風力や太陽光による発電のコストが火力発電のコストを大きく下回るなら結論はたやすいのだが、現実には、風力・太陽光は安定した電力の供給という点では問題が多いのではないか。風のないとき、太陽が出ていない夜間など出力が落ちたときには補助電源が必要となるはずで、それはどこから供給するのか。そのための施設を作るのであれば、二重の投資が必要となる不経済な設備となる。もっとも、それで儲かるところが出てくるからいいってのがこれに関係する会社や政治家の発想か? 山の稜線に大きなブレードが回ってるのを見るのはあまり気分のいいものじゃない。3代目のオボッチャマが日本のトップに立って、「美しい日本」とか言っているが、山に扇風機があるのは美しいのかなぁ? ホントに美しい日本を作りたいなら、トップダウンでこんなアホな計画をストップさせなきゃなんないと思うんだけど…。長野も知事が変わっておかしくなったって言われちゃうんじゃない? ボクは心情的には前知事のT氏を好きではなかったが、彼が不必要なダムは作るなとかって言ってたことは評価していた。北海道の竜巻を例に引くまでもなく、自然の力は人智を超えたものだから、さかしくそれに対抗していこうってのは思い上がりとしか思えないからだ。でも必ず出てくるのが「何百年に一度の災害を未然に防ぐ…」とかの言…。違うでしょ、それをやるとアンタの懐にいま金が入ってくるからでしょって言いたくなる。そんなおためごかしはやめろって。 そういえばオリンピックのために作られた白馬のジャンプ台は観光資源になってるみたいだ。入笠の風力発電施設もそんな目玉にするのか? 長野県の人口工作物によるテーマパーク化計画? もしそうなら、バカバカしいとしか言いようがない。
by luehdorf
| 2006-11-09 11:58
| チョウなど
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