こんなん出ましたァ~!

生来飽きっぽく、整理することが嫌いで、私室の居住空間はほんの畳1畳ほど…。いくら「立って半畳…」と言ってもと思い、積んである本の整理を始めた。
しかし、昔、家の大掃除をしていて畳を上げたとき、下に敷いてあった古新聞に気がいって読みふけり、親に叱られたときのように、気になる本が出てくるたびに片づけの手がストップしてしまう。
そして保育社の「幼虫大図鑑vol1」をパラパラとめくっていたら…。
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’69年、日本史の授業の前にN先生が、「ハッシー、こんな記事見つけたんだ。おまえ、チョウチョ集めてるんだったよな…」と言って持ってきてくださったものだ。
秋のような記憶だったのだが、記事や次ページの“朝日ジャーナル”の広告を見ると、どうやら6月のことだったらしい。
「何の記事ですか?」、「分かってなかったチョウチョの卵が見つかったとか…」、「エッ!ヒサマツですか?」、「そうそう、そんなチョウチョだった」。
窓際の一番後ろの席から教壇まで走って行き、ひったくるように受け取った。(ちゃんとお礼の言葉は言ったはず…)
「横山図鑑」で「生活史の分からない唯一の蝶…」と記されていたものだから、すごく興奮して授業中にむさぼるように読んだ。N先生は淡々と授業を進めていた。
大体ボクは「歴史パー坊」で、日本史の時間はいつも脱線させてばかりいた。おとなしくしてるんならいい、ってことで「おもちゃ」を与えたような気だったんだろう。
読み終えてしばらくは、窓の外を眺めて「スゲェ~なぁ…」と嘆息していた。
その後、ゴイシツバメが見つかったり、ヒメチャマダラなんかの話もあったけどこのときほど興奮はしなかった。絶対に「横山図鑑」の筆致の影響である。
この年の暮れ、静岡・安倍川の流域からウラジロガシの枝を伐ってきて、静岡駅前のバス待合所で卵探しをし、残った枝をそのままにしたご高名な方々のグループがあって顰蹙をかった、なんてことも耳にした。
まさに“ヒサマツフィーバー”だった。
そうして採ってみたい、採ってみたいと思って40年余り、まだネットに入れる前に老眼の年齢になってしまった。もし採ってもキレイに展げられるんだろうか?スコープを使えば大丈夫なんだろうか?
やはり一度は見てみたいな。長竿の準備をしないと…(笑)。
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by luehdorf | 2011-04-08 02:29 | チョウなど | Trackback | Comments(12)
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Commented by itsuki at 2011-04-08 08:10 x
ヒサマツ、キリシマ、メスアカは憧れの蝶でしたね
高校の部室で初めて蝶図鑑を開いた時感銘を受け「こんな蝶がいるんだ・・・」と思った
でも地元ではアカシジミくらいでその他のゼフは知らなかった
三重では御在所、藤原岳で記録があり何度か出かけた事があるが
予備知識もない初心者に見れるはずも無く 数年が過ぎ・・・・
tsuisouで三重の北部の産地の明細なポイントを知り そこで初めてキリシマを採集!
同ポイントである日偶然にヒサマツもゲットした・・・・けど・・・・・・
狙って捕った訳で無かったので感動は薄かった記憶があります
時々キリシマの箱を出してはニンマリ眺めることがありますが
当時の興奮が蘇りワクワクしますね~~♪
・・・・最近、先輩のお土産で舶来モノがワンサカ入るので感動が薄れてきました
贅沢な話ですよねぇ・・・・・・・
Commented by luehdorf at 2011-04-09 01:12 x
itsuki様
Chryso、4種のうちキリシマとヒサマツは北のチョウ屋にとって高嶺の花でした。
妖しい「金緑色」はもちろんのこと、キリシマの特徴的な裏面の模様、そしてヒサマツの「V字」!
スキーのジャンプを見ていてヒサマツを思い浮かべるのはボクだけなのでしょうか?
Commented by カトカラおんつぁん at 2011-04-09 13:01 x
余震で片付けが振り出しに戻ったショックで,カキコも遅れて亀レスです。

ヒサマツ騒動、有りましたね。みちのくに住む者にとっては、キリシマ、ヒサマツは永遠のあこがれでしょうね。まだネットインしてない私の標本箱にも何頭か並べてますが,野外で自分の手で採集してないので,あこがれのままです。それでいいんでしょうね。
Commented by luehdorf at 2011-04-09 16:40 x
カトカラおんつぁん様
M7.4で余震…。今回の地震のスケールの大きさを感じます。
今一度の片付け、気の滅入ることと推察いたします。

東京でも結構の揺れでして、本棚を押さえて飛び出しを防ぎました。もう少し揺れたら他の部屋へ逃げたでしょう。

キリシマ、ヒサマツ、ぜひとも野外で採ってみたいですよね。
キリシマは↑の i 様にお願いするとマル秘ポイントを教えていただけるのかも…。
ただ、樹高が高くいので、木登りそしてロープで確保してから長竿を振るのだとか…。
Commented by nomusan at 2011-04-09 17:25 x
なんとも凄い記事が残っていたものですねぇ~・・・。
私が本格的に蝶に目覚めたS51年にはすでに生態も解明され、成虫の採集についても何カ所かではほぼ確実に採れる場所が知られていました。それでも、場所が京都だったもので、山渓のガイドブックに載っているような”杉峠の伝説”はいまだに熱く語られている時代でした。
今から考えると私の場合、たまたま入ったクラブのレベルが高かったもので、新参者の素人がその価値もわからずにいきなり”採っちゃった。”ってなもんでしたねぇ~・・・・。それでも本人的にはヒサマツにしてもキリシマにしても”最初の一頭”ってのはおそらく一生忘れないでしょうね~。
ヒサマツは私が採った場所で今でも採れるのかなぁ・・・。キrシマについては、拙宅からジャスト1時間でポイントまで・・・ご案内出来ますが・・・木登り不要・ただし、日によってはキリシマより人の方が多い(笑)。
Commented by カトカラおんつぁん at 2011-04-09 22:19 x
木登りしてネットを振らないとアカンと言うのは採とっしょりには厳しすぎる条件ですね。
私も若い頃は,杉の木のてっぺんに登って、ミヤマカラスアゲハを空中戦でネットしてましたが。仙台平野の低山のミヤカラはきれいなんですよね。

呑むさんのとこまで、キリシマ採りに行くのはさすがに遠過ぎですよね。
卵なら、郵便で飛ばしてもらったら大歓迎ですけど。うまく飼ったことのないゼフなんで,いつかリベンジしたいもんだとは思ってますけどね。
Commented by K.M at 2011-04-09 22:35 x
ミトリシジミの類はお目にかかったことがないので、今年の目標です。なんでもいいから見てみたいのですが、入門種とか高嶺の花種とかあるんですね。図鑑ではどれも綺麗にみえますけど…。
Commented by itsuki at 2011-04-09 23:58 x
カトさま
 我が家の隣県・三重にはキリシマ、ヒサマツのポイントがあります
 採卵にも向いてると思いますが・・・・・
 僕はゼフの採卵、飼育はやった事がありません
 従ってキリシマの卵も見ていません(が 多分あると思います)
 ウラジロの枝の先っぽあたりにあるのでは・・・と思いますが
 先日Gで同行されたKさんに卵の話をお聞きしたので
 彼に詳しく聞いたら判るかも・・・です
 でも・・・自信がないですねぇ~~・・・・・・・
Commented by luehdorf at 2011-04-10 01:35 x
呑むさん様
これ、ほとんど陽にさらしてないのに褪色しています。紙質のせいなのでしょうか?
見てお分かりの通り、鈴鹿山脈に赤の傍線が…。いつか行こうと思ったんですよ。これは日本史の授業中に引いた覚えがあります。しかもボールペンでなくインク…。この赤が褪色してないのですから、保存状態は良好だったんですね(笑)。

“杉峠”、確かに名前だけはしっかりと刻み込まれています。
あの頃の東北と京都、今の東京-沖縄以上の距離感でしたね。
Commented by luehdorf at 2011-04-10 01:47 x
カトカラおんつぁん様
ボクもずいぶんと増量いたしましたので「木登り」は辛いかと…。
10年余り前、上高地手前の坂巻温泉の裏手で、後輩のF君が「あっ、その崖のところに来てる」と…。
ネットの届かない高さのハタザオでクモツキが吸蜜してるんです。
竿をベルトに差して電柱を支えるワイアケーブルに手をかけて上りましたよ。
届く範囲になったところで片手で支えて何とかゲット!
F君には「そんな体型になってもまだ昔の名残りがあるんだ!」と…。
翌日は上腕とわき腹のひどい筋肉痛が…。

↑なぁ~るほど、「飼育の鬼」のK様のアドバイスを受けて、i 様のテリトリーに侵入させていただく手がありました。
itsuki様、有難うございます。
Commented by luehdorf at 2011-04-10 01:53 x
K.M様
Favoはほとんど(ヒロオビ以外)目にしていますが、Chrysoはアイノだけで、メスアカは平地のサクラで飼育して大きくなったのを見ています。
ミドリシジミは我が家の前を流れる小さな水路脇のハンノキで発生していましたので、夕方、下駄履きで長竿を振って採っていました。
是非チャレンジしてみてください。ハマると思います。
Commented by カトカラおんつぁん at 2011-04-10 09:03 x
クモツキとかヒサマツが目の届くところに現れたら,私もきっと無理してでも登ろうとするでしょうね。落ちて死にそうな場所でも,家内がそばに居なければの話ですが。

K.Mさんが書いている初心者向けのゼフになるかどうかは断言できませんが,平地に居るミドリシジミやオオミドリシジミは,始めた頃に出会うゼフですよね。

今だと車があれば、山奥まで入れますから,メスアカやジョウザンミドリとかの山地性のゼフのほうが出会いやすいと思います。
時期を合わせて、林道の橋の周辺とかにテリトリー張っているのを見つけるのは,案外簡単です。

むしろ、オオミドリシジミは、広く薄く居るので,確実に見つけるとなると、歩き回らないとダメな分だけ難しいです。ミドリシジミは、湿地のハンノキ林さえ見つけたら、会える可能性は高いですね。

標本にはない、野外のゼフの輝きをぜひとも自分の目で確かめられるよう願っています。
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