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何と!

で、”toto”へ初めて行ったとき、先客がボクのカッコを見て、「『コロンビア』のキャップをかぶってるなんて…、アウトドアが好きなの?」と話しかけてきた。
「まぁ、外遊びは好きですけど…」と答えると、「オレはね、チョウチョをやっててさぁ」と言う。すっとぼけて「へぇ~、面白いですネェ」と合わせると、「実家が八王子なんだけど、昔はあの辺でもギフチョウが採れてさ」ときた。「あぁ、’70年代の初め頃にダメになったみたいですね」と少し匂わせた。まぁだ気づくことなく、「ウスバシロチョウなんかもう採れないんだろうなぁ…」って言うから、「西武線の飯能の辺りとか青梅線の沿線だと結構いますよ」と尻尾を出してやった。
「何でアンタそんなこと知ってんの?」と訝しそうにするので、「ボクもやってるんです」と言った。「えっ!」と驚いて、「オレのイトコはさぁ、ベトナムやラオスに行って…」と「チョウ屋」だと言うイトコ氏の話にシフトした。そしてその話を聞いていてアンテナに引っかかるものがあったから、「ひょっとしてそのイトコの方、S田さん、S田ハ○×さんですか?」と問うた。そしたらエラクぶっ飛んで、「何でハ○×のことなんか知ってんの?」と…。
どうやら話にウソはなかったみたいだ。そしてボクがS田さんを知ったきっかけを話した。
’80年頃、ギフに本気ではまり始めたボクは、「昆虫と自然」のバックナンバーから「ギフ特集」に類するものを集めた。その中の’78年のにだったろうか、カンアオイ類がギフの母チョウの産卵行動や幼虫の摂食を誘発する化学成分を分析した報文があった。その執筆者がS田さんで、アプローチの観点が面白かったから印象に残っていたと…。その後「月刊むし」などでも報文を目にし、「採り屋」としてもずいぶんとすごい人だと思ってもいたと…。
「へぇ、まさかこんなところでハ○×の名前を聞くとは思わなかった。あいつもここには何度か来てるんだよ」と言い、「そうだ2月に学会でこっちへ来るって言ってたから連れてくるよ」と…。「お会いできればうれしいです」と答えてその日は別れた。
次に行ったときにマスターから、「先日のKさんが、イトコの方がいらっしゃる日をお教えしたいから連絡先を聞いておいてくれとのことなんですが?」と…。それでメールアドレスを託した。
何の連絡もないまま日が過ぎた。そして2月18日の金曜日、「鳥かつ」で飲んでいての11時近く、いきなりドアが開いて「アノ方」が顔を覗かせ、「来てる!」と…。瞬間驚いたが急いで勘定を済ませ”toto”へ向かった。
店に入ると「アノ方」は「ゴメン、ゴメン、もらったメモをなくしちゃって連絡できなかったんだ。でも今日ならあそこにいるはず、ってマスターが言うから…」。その隣で「お楽しみのところ呼び出して申し訳ないです。S田です」と…。
2時間近くチョウチョの話で盛り上がった。そしてギフの記録のある26都府県全制覇を記す報文の別刷りを頂戴した。最近はヒメギフにハマっていて秋田、岩手は終わったから今年は青森へ行きたいのだと…。「どこかいいところがあったら教えてください」とまで言われた。またベトナムやラオスでのテングアゲハ類を採るときの苦労譚など面白い話も聞かせていただけた。
しかし世の中は狭い。それを示すもう一つは次に…。
by luehdorf | 2011-02-28 01:02 | チョウなど
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