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やっと…

♪雪でした あなたの後を 何となくついていきたかった…♪
こんな歌を口ずさんでいた。
”猫”は確か吉田拓郎のバックバンド、拓郎は、「すっかり酔って膝枕」とか「髪が肩まで伸びたら結婚…」なんていうところが「軟弱」に思えて好きでなかった(でも40年経ってみると、「夏休み」とか「落陽」を歌っているんだから、ボクの感性もいい加減なもの)。
でも、"猫”はちょっと違ったなぁ。詞・曲とも拓郎だけど、その「軟弱」さを感じなかったんだ。

で、東京にやっと雪が降った。南岸を低気圧が走り、西高東低の気圧配置のもと大陸からの寒気で雪になる、という定番のパターン。
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昼食を食べながら、某国営放送の「オヤジバンド東日本代表決定戦」を見ていて、ふと窓の外に目をやると真っ白に…。

小さい頃、夢中になって雪遊びをしていて、手も足も先っぽが思い切りかじかんで感覚がなくなる。慌てて家に戻ってコタツに潜り込むと、濡れたズボンのすそから湯気が上がるとともに指先がジンジンと痛み始める。
これ、ハンパない痛みで、手の指は太ももの間に挟んで締め付けるといくらか軽くすることはできるが、足の指は挟むところがないから往生する。そこで身体を丸めて足のつま先をつかんで圧迫する。足の痛みがいくらか良くなったら手はまた太ももに挟む…。こんなこと繰り返してやっと感覚が戻ったとき、次にはこんなにかじかむまで遊ぶのはやめようと思うのだが、いざそのときになると忘れて…。
不思議なことにあの痛みだけは、どういう訳か懐かしく思い出してしまう。

飼育係は東京生まれの東京育ち。だから雪への憧れが強いみたいで、雪を見るためだけにずいぶんと車を走らせたものだった。
戸隠の中社へ初詣に行った帰り、長野市内へ下りずに信濃町へ抜ける県道を走ったことがあった。陽当たりの良い右カーブ。十分に減速してコーナーへ入ったのに、チェーンを巻いていない後輪がオーバーターンした。そして当時TVで流れていた「いすずジェミニ」の「街の遊撃手」のCMのように1回転して路肩の雪壁にテールから突っ込んだ。
飼育係は「やめなよ」と言うが、こっちは納得がいかないからもう一度上り返してUターン。また同じパターンでテールから…。えらく叱られたっけ。
車を降りて路面を確認すると、積もった雪の下が鏡のようにテカテカのアイスバーンだった。チェーンを巻いた前輪のグリップがしっかりしていたために、それを中心にして回ったのだった。
以来、「雪は好きだけど雪道は怖い…」と…。
ものすごい吹雪でホワイトアウトを経験したのもこの県道だった。
今の車で雪道を走ってないからまた行ってみようよ。
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さぁてそろそろ仕事へ行く準備を…。
夜まで降り続くということだし、冷え切って帰ってきての「週例会」、2杯目は日本酒の少し温めたヤツがいいかな…。
by luehdorf | 2011-02-11 15:49 | いろいろ
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